2011-02-21  レトリーバル No.13

カーテンをめくると、そこはフォーカス21。
ユアンさんが、微笑んで待っていてくれる。

私「わぁーい!!ユアンさん、だぁーい好き!!」

またまた、私は彼にタックルをかましてしまう。

私「ね、ね、今日は何して遊ぶ?」

ユ「まったく、君は。今日はレトリーバルをしない気なの?」

私「うーん、ユアンさんがそう言うなら、レトリーバルしようかな?」

ユ「そう。それじゃあ、行こうか。」

私「ドコに行くの?」

ユ「今日は、君の、中国時代の過去生に行こう。」

私「わぁーい!!中華大好きっ!!」

ユ「遊びに行くんじゃないんだから。もう。
  それじゃ、終わって時間が余ったら食べに連れて行ってあげる。」

私「それじゃ、サクサク行きますか!!」

ヒュン

私「…緑の光!!」

ッドン

私「ッキャー!!満願会席!!ヘンハオチー!!
  んぐんぐ。
  あっ、杏仁豆腐おかーり!!」

ユアンさんは真っ赤な円卓の反対側に腰掛けて、肘を突きながらあきれている。

ユ「もう、そんなに食べて、お腹壊してもしらないよ?」

私「ダイジョーブ!ダイジョーブ!!これ、意識体だもん。
  お腹壊しっこないよぅ。
  んぐんぐ。ホントおいしい」

ユ「あのねぇ…。それにしても、C1の君の体。
  やせすぎだからね。
  もっと、食べなきゃ駄目だよ。
  女の子はちょっとふっくらしてるくらいがかわいいんだから。」

私「ワカッタ、ワカッタ!!あ、ユアンさん、コレの支払いヨロシク!!」

ユ「…うちの姫君と来たら…。」



再び、フォーカス21へと移行すると、ユアンさんが待っている。

私「わぁーい!!ユアンさん、大好き!!」

ドシーン、とタックルをかます。

ユ「どうする?今日はレトリーバルをするの?」

私「どっちでもいいけど。ユアンさんがそういうのなら行こうかな?」

ユ「じゃあ、今日はフランスの過去生ね。」

私「ッキャー!!豪華フレンチ!!素敵ッ!!」

ユ「はい、はい。時間が余ったらね。」

ヒュン  

私「…癒しの光!!」

ッドン

私「ふぉー!!豪華フレンチフルコースだぁぁ!!
  フォアグラうまっ!!ボーノ!!
  んぐんぐ。」

白とロイヤルブルーを基調とした、端正なたたずまいのレストランで、銀食器に囲まれて食事を楽しむ。

ユ「食べ過ぎ。」

私「あ、すいませーん、ティラミスおかわりっ!!」

ユ「人の話、聞いてる?」

私「聞いてる、聞いてる、あ、ここの支払いもヨロシク!!」


三たび、フォーカス21へ。

私「ユアンさーん!!ダイスキ」

ドシーン、と彼の胸に飛び込む。

さすがに慣れてきたのか、彼もひっくり返らない。

ユ「今日は、どうする?ドイツの過去生があるけど。」

私「おぉ、ドイツ料理ですか!!」

ユ「いや、食べに行くんじゃなくて…
  仕方ないなぁ、時間の許す限りお付き合いしますよ。
  フロイライン。」

私「分かってますって、じゃ、サクサク行っちゃう?」

ヒュン

私「…アーメン!!」

ッドン

私「かんぱーい!!」

ガチィイン、と陶器製のビアグラスを傾けあう。
グラスからきめ細かい泡と、黒い発泡液体が少し零れる。

私「んく、んく!!っかー!キューッと来たっ!!
  やたっ!!夢だったんだ!
  こうして、陶器製のビアグラスでドイツビールを一気飲みするの!!
  うーん、このソーセージも肉汁たっぷりで、おいひぃ
  ちょっと酸っぱいドイツパンに合うね。
  チーズもイケル!!
  ダンケシェーン、ムッターハム!!
  (↑ドイツ語のおいしいが分からないから適当言ってる)」

ユ「あはは。食べすぎには注意してね。」

私「うふふ。いいなぁ。意識体だとお酒が飲めて!!
  お肉も食べれちゃう!!
  ヘミシンクサイコー!!」

現実世界の私はアルコールの分解酵素が無い体質だ。
肉を食べるとお腹を壊しがちで普段は敬遠している。

私「あ、ユアンさん、そのジャーマンポテト残すの?
  私にちょうだい!!
  あ、アトここの支払いヨロシク!!」

さて、さて、再びフォーカス21へと移行するとユアンさんが待っている。

私「ユアンさん、遊ぼう!!大好きっ!!」

ユアンさんの胸に飛び込む。

ユ「じゃあ、何して遊ぶ?」

私「バドミントンがいい!!」

ユ「それじゃ、時間の許す限りお付き合いしますよ。姫君。」

ユアンさんが頭を撫でてくれる。

私はニコニコして彼に甘えている。

そんな感じで、私自身にとって、レトリーバルは二の次で彼と会うのが楽しみでしょうがなかった。
私は彼に自分の幼少期を育て直してもらっていた。

私にとって、弟や甥を除けば、彼は唯一、心の許せる男性で。
幼い頃から実の親に性愛の対象として見られて育った私にとって、
初めての性を超えた愛情を持った聖なる騎士(ナイト)として、慕っていたのだった。

時には二人して何もしないで草むらでゴロゴロしたり、
タンポポの綿毛を吹き飛ばして遊んでいたりしてフォーカス21を過ごしていた。

そうして、彼に甘える事で私は少しづつ、女性としての精神年齢が上がっていく事になる。


オリジナルブログ

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ヘミシンクとゆるゆる日記