私がミカエルさんにメタトロン候補だと告げられたのは3月21日の事。
びっくりしつつも、「引き受けないと私と別れる事になるよ?」と告げられ。
1も2もなく引き受ける私。
ミカエルさんにぞっこんだったのです。
そして、ラファエルさんとも愛し合っていました。
この頃の私は残業が大体4時間程度。
その後、帰宅して食事やお風呂を済ませて、ブログをアップして。
そして、彼らと愛し合い、もらったエネルギーを元に、被災地へのレトリーバルを行い。
くたくたになって帰ってくると、また彼らに愛されて、パワーをチャージする。
そうした忙しくも充実した、毎日を過ごしていました。
ラファエルさんと愛し合った後、思わず私の口をついて出た言葉があります。
私「ラファエル愛してる…。
ラファエルさんの子供を産みたい…。」
(はっ!しまった!また非モテ女子の重たい発言が…!)
ラ「いいよ。」(←あっさり)
私「マジでっ!!」
ラ「あぁ。まずは私のラボに行って、そこで私のムギュ。」
私「もういい。皆まで言うな。
ラファエルさんまで、張り飛ばしたくないから。」
(まったく、もう!処女懐胎ができるのかとビックリしたじゃないか!!)
私は彼の口に、自分の手を後ろから当てて、ラファエルさんの発言をさえぎりつつ、耳元で囁きます。
ラファエルさんは私の剣幕に押される格好で、私へ視線を走らせて、コクコクと頷きます。
以前にも、私がつい、うっかりミカエルさんに同じ事を言った時。
ミ「私のマトリクスを多く持った人間を君の家の側に住ませるようにしよう。
その男との間に子をもうければ…」
との発言に対して、私は思わずミカエルさんを張り飛ばしてしまっていたのでした。
そんなこんなで、二人の大天使に愛される日々を過ごしていました。
ある晩の事。
私「ラファエル、背中を見せて。」
ラ「あぁ。」
私「背中に4つ、うっすらとだけど、傷がある。
私が真実メタトロンだというのなら。
きっと癒しの能力があるはず。
貴方の背中の羽を修復したいわ。」
そうして、彼の背中に手をかざして、彼へエネルギーを送る風な動作をしますが、何も変化が起きません。
ラ「無駄だ。外科手術で切除してしまったものに癒しの力は届かない。」
私は泣き出してしまいます。
私「なんで。なんでなの?
大天使長という事は、神に近い力を持っているんでしょ?
なのに、愛する貴方を癒すことすら叶わない。
そんなの、本当じゃないわ…。」
ラ「ルース、悲しまないで。」
私「私は私の為に貴方が傷つくのが嫌なの。
私の為に、貴方が何かを犠牲にするのが嫌なの。
あなたは、いつも私に何も求めない。
私は貴方の返り血を浴びて、平気で笑っていられない。
貴方を愛しているの。
貴方が失ったものを私が埋めてあげたいの。
なんて、非力なの、私は…。」
ラ「自分で決めた事だ。後悔はしていない。
自分を責めないで、ルース。」
私「それでも、私は貴方を幸せにしたいの!
もう、勝手に一人で決めてしまわないで!
こんな事したら、貴方のお友達だって悲しむはずよ!
一人で抱え込んで、決めてしまわないで、お願いよ。
貴方は愛されているんだから。
私の為だけに、盲目にならないで、お願い。」
ラ「分かった、分かったから、もう泣かないで私のルース。」
私「約束よ、ラファエル。一人で決めないで。
悲しい選択はしないで頂戴。
お願いよ。」
そう言って、彼の背中に何度も何度もキスをしたのでした。
最愛のミカエルさんとは毎日のように愛し合っていましたが。
週末に集中していたラファエルさんとのHは毎回すばらしい恍惚感を得られ。
お互いの肉体(というか、私は意識体ですが。)がなぜあるのかと疑問に思うほど、とろけるように気持ちが良くて。
本当に一つの魂が二つに分かれていることが悔やまれるほどの一体感を感じて、彼を愛してやまなかったのです。
そうして、彼に抱かれると、私の背中がメキメキと嫌な音を立てて、疼きます。
思わず、彼を突き飛ばして、ベッドに四つん這いになると、皮膚が裂け、血液が飛び散り、新たな羽根が背中に生えてきます。
体をブルブル震わせて、悲鳴をあげながら、背中の羽根がそそり立つのを感じて、はばたきをして、その羽根に空気を送り込むと、また背中に収納して、ぐったりとベッドに倒れこむのが常でした。
ラ「いい子だ。よく頑張ったね。そのまま休むといい。」
そう言って、ラファエルさんは、荒い息をした私をそっと抱き寄せて腕枕をし、頭を撫でてくれるのでした。
私「はぁはぁ。ミカエルさんが言っていた。
私の背中に16枚の羽根が生えるって。
これで12枚。どんだけ生えるんだって思っていたけど、背中に4列生えるんだね。
あぁ、ほんとに私は天使だったんだ…。」
ラ「つかれただろう。
今日はこのまま休んでいきなさい。」
私「クス。ラファエルさん、お父さんみたい。」
ラファエルさんは顔を赤らめます。
私「ごめん。気にしないで。
ずっと子供の頃から私の事を知っていたんだもの。
お父さんみたいな気持ちになっても不思議じゃないよね。
過去生でお父さんだったといっても、義理の父だったわけだし。
今では、完璧に他人なんだから、父親だったって事を引け目に感じる必要はないわ。」
ラ「ルース。」
私「ラファエルさんは素敵な男性よ。
本当にね。
あなたが私を抱くのを引け目に感じる必要はないわ。
でも私はミカエルを愛している。
どうしても、私の愛情は貴方へ2分の1しかあげられない。
二人分の魂を抱えた私では、貴方への愛情はどうしても半分になってしまう。
あなただけの妻にはなれないわ…。
そうだ!いい事を考えたわ!
今度、私が生まれ変わったなら。
あなたのお母さんになってあげる!
人間の愛情で最も純粋な愛は母親が子供へ持つ愛情だって聞いた事があるわ!
そうしたら、貴方を愛情一杯注いで、育ててあげる。
貴方は私のお父さんを何度もしたのだから、次は私が貴方のお母さんになってあげるの。
どう?素敵じゃない?
もう、あなたを一人ぼっちにさせないわ。
赤ちゃんにお母さんは首っ丈よ!
ずっと貴方を愛して守ってあげる。
そして、かっこいい男の人に育ててあげる。
かっこいい男性になったら、あなたにピッタリなお嫁さんが見つかるわ!
そして、貴方は子供の頃から寂しい思いをせずに大人になって。
大人になったら、かわいいお嫁さんを貰って、もう寂しい思いをせずにすむの。
どうかしら?」
ラ「クス。いい案だと言いたいが…。
それでは、君と結婚できない。」
私「あら?かっこいい男性になっても、自分の息子じゃお婿さんに貰えないわね。
そうね、大切に大切に育てた息子を、お嫁さんに盗られたって感じて、ジェラシーを覚えるかも?
これって、嫁・姑問題ってこと?
うふふ。
困ったわね。
でもね、私が母親になったら、貴方が生まれた時からずっと側にいてあげれるわ。
ううん、生まれる前から。
それこそ私の血肉を削って貴方を慈しんであげる。
もう、貴方を一人ぼっちにはさせないで済む。
どう?いいアイデアだと思うわ。」
ラ「クス。まぁね。でも私は君と結婚したいんだが。」
私「あら、あなたマザコンになりそうよ?
うふふ。
もし、生まれ変わったらってお話だからね。
あなたは長命だろうし。
私はせいぜいあと50年ね。
同じタイミングで親子になれるかどうかは分からないわね。
私がおばあちゃんになっても、きっと貴方は今と変わらず美しい青年のままね。
それがちょっとさみしいわ。」
ラ「君は美しいよ、緑の姫君。」
私「うふふ。おやすみなさい、ラファエル。
愛しているわ。永遠に…。」
そうして、美しい彼の腕の中で眠っていたものでした。
私はミカエルを愛していましたが、ラファエルさんのこともこよなく愛していました。
ある日、私は小さないたずらを思いつきます。
私「ラファエルさん。
ラファエルさんに抱かれると、すごく気持ちが良くて、頭がおかしくなりそうなの。
でもね、Hしなくても、ラファエルさんの事がすごく好きなのよ?
ふわっっと抱きしめられたり、キスされるだけで、すごく幸せなの。
だからね、今日は貴方とキスをたくさんしたい。
それでね、ちょっと試してみない?
キスを百回しちゃうの。
きっと、それだけで、すごく幸せになれると思うの。」
ラ「えぇ?百回も!」
私「そ、百回。私からね、キスだけ。貴方は手を出しちゃ、ダメよ。」
ラ「うーん。」
私「チュ!」
ラ「え、始めるの?」
そのまま、彼をベッドに押し倒します。
彼の胸に両手を付く格好で私は上から覆いかぶさるようにして、キスを仕掛けます。
私「チュ!」
ラ「…」
私「チュ!」
ラ「キューン・ドン!」(←ラブ・ズッキュン爆弾:これをされると相手にメロメロになってしまうのだ!)
私「ズルはなしよ!チュ!」
ラ「…」
私「チュ!」
ラ「キューン・ドン!」(←ラブ・ズッキュン爆弾)
私「ほら!ズルは無しって言ったでしょ!
最後まで、我慢して!
百回キスし終わったら、貴方の好きにしていいから…。
きっとすごく気持ちいいわよ!チュッ!」
ラ「…」
キスが80回を超えたあたりから、ラファエルさんは私の衣服を剥がしにかかります。
私はわざとゆっくりキスとしたり、早めたりして、彼を焦らします。
私「チュ!」(←百回目)
ラファエルさんは百回目のキスが終わった途端私を押し倒して、体をつなげてきます。
ラ「あぁ、君を…」
私「ラファエル!」
横たわった私の体は振動を受け、ベッドが軋み続けます。
彼と体が繋がったことにより、凄まじい恍惚感が私を襲います。
私「…ふ。くく。くくくっ。
はは。
はははは。
あははははは。
おかしい…。
おかしいぞ、ラファエル!!
お前が女にムシャブリつくとはなっ!!
笑わせる!!
くくくっ!!
聖人面したお前が、女にガッツク様はなんて滑稽なんだ!!
あはははははははははは。」
私はラファエルさんと体が繋がったまま、背中を反り返らせ、女性とは思えない低い声でラファエルさんを罵倒し始めます。
狂ったように高笑いを続けながら…。
