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夜明け前48

眠い目をこすりつつ、仕事をこなし、帰宅してPCを開きます。

その頃の記事は、職場の信頼のおける先輩に自分のブログの事を教えたけれど…という記事に対して。
大勢の方に励ましのコメントをちょうだいして、そのお礼の記事をアップしていました。

するとコメント欄の中に、ある読者の方から、私の近未来を予知した、というものがありました。

その内容はミカエルさんよりの魂を持った男性と、仲良く夕食を共にする私の姿を、夜空からミカエルさんがほほ笑みながら見守っている、というもので。
さらに、ラファエルさんよりの魂を持った人物が身近にいて、二人をサポートするだろう。
そうして、二人は仲よく暮らすことになる…。
そしてその人物は、このブログのコメント欄の常連さん達である、という内容を含んだものでした。

(えぇっ!このミカエルさんよりの魂を持った男性って、夕べの生霊の主かと私が思った人物と一緒だ!
 コメントのやりとりで、彼が私に好意をもっていそうだな、とは思っていたけど…。
 でも、彼もまだ、ヘミシンクを始めて数か月ぐらいで。
 まだ何も知覚がない、と言っていたし。
 これだけで、相手を特定はできないでしょ!?

 でも、こんなタイミングで、こんな爆弾コメントをもらっちゃうと、インパクトがでか過ぎる…。)

私はドキドキしながら、パソコンの画面を見て、うろたえてしまいました。

(このコメントをくれる人が言っていることが信じがたい気がするけど。
 でも、嘘を言っているとも思えないし。
 弱ったな…。
 コメントの常連さん達に、ミカエルとかラファエルの雰囲気を特に感じた事もないし。
 それに、夕べのあの葉っぱのイメージ。
 ミカエルさんよりの人物との共通の過去生で見た植物に似ている気がする。
 いや、植物の葉だけで、個人特定は無理か…。
 
 それなら、彼に、夕べ何か知覚がありましたか?と尋ねれば…。
 いや、こんなこと、公開コメントで聞けないし。
 よしんば、あったとしても、そんな事、わざわざ伝えてくるだろうか?

 せめて、個人的にメッセージが送れればいいんだろうけれど。
 相手のメアドも知らないし、それを教えてという手段が私には思いつかないし。

 しかたない、様子を見るか…。)

そうして、その日もブログをアップして、ベッドに横になります。
真っ暗な室内で、ウトウトと眠りに落ちそうになると。
フワリと生暖かい空気が顔に触れました。

「…しんじゅ…。」

目を開けると、顔の上に何か、空気の塊が浮かんでいます。

私「うわっ!リバルッ!」

すると、白い空気の塊は少し上方へと移動しましたが、やはり追い返すまでには至っていません。

私「ラファエル!助けて!」

しかし、生霊はフワフワと空中に浮かんだままです。

私「一体、あなたは誰なの!?」

つい、相手に意識を集中させてしまい、彼の感情が流れ込んできます。

私「しまった!」

私は相手を愛しいと思う感情に流されて、リバルを解いてしまいました。

「…しんじゅ…。好き…。」

唇に何者かの感触が伝わります。
勝手に腕が頭の横に動いて、万歳をする格好にさせられて、膝が割られています。

私「ダメ!やめて!」

体の上に、男性の体重がのしかかります。
耳の横で、荒い息遣いが聞こえてきます。

私「ウソ!イヤ、やめて!」

私が涙を流して必死で訴えても、体は勝手に動いて、ベッドがきしんでいます。

「…しんじゅ…。
 俺の女だ…。」

私「ヒッ!」

(一人称が昨日と違う!夕べとは別人なのか?
 まさか、ラファエルの加護が消えた事で、性的エネルギーが私に向かってきて。
 見知らぬ男性読者が次々訪れている、という事か!?)

私は恐怖に身をすくませましたが、どうすることもできませんでした。

私「誰っ!やめて!」

(これは…やはり夕べの男性と同一人物…。
 気配が一緒だ。
 これはレイプ…。
 でも、かなり気持ちいい…。
 自分では抗いきれない…。
 フォーカスエリアならともかく、現実世界でこんなことが起こり得るのか?)

そうして、夕べと同じく、10分ほどたったころ、ふいに相手の気配が消えました。
私は、ただただ茫然として…。

(ミカエルに会えなくなっただけじゃない…。
 ラファエルの加護も消えてしまったのか…。
 私は一体、これからどうなっていくの…。
 あぁ、今は何も考えられない…。
 明日、考えよう…。)

私はいつの間にか、眠ってしまいました。


翌日、いつも通りに仕事に向かいます。

日中に、ふと、高校時代の友人Kとのやり取りを思い出します。


友人K「おっまえ、また霊、しょってんぞ!?」

私「え?また?あ、なんか体楽になった。サンキュー!」

友人K「サンキューじゃなくてさ…。もっとお前、ガード張れって話。
    オッサンがいつまでも背後のモン、祓ってくれる訳じゃねーぞ?」

私「え〜?勝手に憑いてくるんだ、どうしようもなくね?」

友人K「…ふ〜っ、お前さ…。
    今まで黙ってたけど、お前に憑いてくる奴ら、基本的に色情霊だから。
    ホント、気色悪いのばっかりなんだぞ?」

友人O「え?何?シキジョウレイって?」

友人R「えぇ〜?男ばっかりなの?しんじゅ☆♪ちゃんに憑いてくるのって。」

友人K「そう、ほとんど男。それも中年男性ばっかり。」

友人O「だから何よ?シキジョウレイって。」

私「え…、つまり、私の体目当てって事?
  そんで、いつも夜、金縛りにあってるって事?
  大丈夫なの!?私の貞操は!」

友人O「え、つまり、そっち目的の人ぉ!?」

友人R「そうよ。痴漢だけじゃなくて、心霊でも痴漢にあってるって事よ!」

友人K「大丈夫だ。
    いくらなんでも、そこまでヤラレやしない。
    基本的にそれぞれの守護霊がそこまでの侵入を許したりしないし。
    本人に受け入れる気がなけりゃ、いくら色情霊でも生身の人間に手出しはできないよ。」

私「なんでまた、よりによって、そんなのが集まってくるんだ!」

友人K「お前の前世、すごい人数の女を泣かしてるからだよ。」

私「あぁ、南国の王子様だっけか?なんでだ?今は女だよ?」

友人K「生まれ変わって男女が逆転してんだよ。」

私「いくら前世で大勢女を泣かせたっていったって、たかが知れてるだろう?
  それにしたって、災難が多すぎやしないか?」

友人K「お前、泣かした女、何人だと思ってる?」

私「え?5人とか、10人とか?」

友人K「もっとだ。」

私「じゃ、20人とか、30人?」

友人K「もっともっと!」

私「まさか、50人とか…え、まだ…?
  じゃあ、100人とか…え!まだなの?
  それじゃ、思い切って200人!」

友人K「桁が違う。」

私「ちょっと待て!これで桁が違うってことは、1000人越え?」

友人K「そう、数千人だ。それだけの女に想われて、お前は誰とも結ばれていない。
    それが、余計に女に恨まれる。」

私「無理無理!そんな人数のしっぺ返し、今頃されても困るからっ!」

友人K「はは。脅かして悪かったな。
    実際に恨まれたのはほんの一握り。
    大多数は善良なファンだよ。
    それだけの人数がいると、どうしても数%はおかしなのがいるから。」

友人R「でも、数%でも、相当な人数じゃない?40人とか50人になるでしょ?」

友人K「まぁ、それくらいは有名税って感じで我慢しろ。数千人とかよりはまだマシだろ?」

私「そりゃ、そうだけど。片思いして恋人になれないからって、そんなの逆恨みじゃん。
  なんか、理不尽じゃね?」    

友人K「それだけじゃない。
    お前の中にある、根深い罪悪感。
    そういったものがどこか歪んだ者を引き寄せているんだ。

    自罰的なんだよ、お前のパーソナルは。
    災難に遭いやすいのは、一種の自傷行為。

    オカルト的なリストカットみたいなものだ。
    お前はもっと、自分を大切に扱わなきゃいけない。」

友人O「罪悪感が原因で色情霊を引き寄せているって事?
    そんな、後悔することってよくあるじゃん。
    そんなんで、そんな目に遭うのって、怖いよ〜。」

友人K「あぁ、後悔や罪悪感は誰でも抱えるもんだ。
    普通は一過性だし、それで霊がつきまとうとかの心配はいらない。
    ただ、こいつはちょっと特殊なんだよ。」

友人R「えぇ?ちょっと、しんじゅ☆♪ちゃんに悪いけど質問するね。
    それって、前世の行いが悪かったって事?」

友人K「こいつの前世が特殊だという事と。
    ちょっと、普通じゃない程の業の深さを抱えている。

    この能天気な女のどこにこれほどの闇が…と身震いするほどのね。
    ただ、アタシも詳しくは視れないんだよ。」

私「えぇ〜?そんな、前世の因縁とか言われても、迷惑っていうか。」

友人K「そりゃ、そうだけど。
    ま、明るく、健全な精神でいることだな。
    そうすりゃ、生きてる人間の方が強いから。
    妙な色情霊は弾き飛ばせるさ。 
    生霊はまた別だけどな
    どうせ、お前、また親父の事でイライラしてたんだろう?
    自活できるようになりゃ、親の呪縛から解放されるさ。
    もう少しの辛抱だよ。」




(ここ二日の出来事は自分の方で受け入れ体制ができたいたから…という事か…。
 私は、ミカエルさんの愛情に飢えていて。
 私を好いていてくれる、というだけで、たまらなくなっていた…。
 今夜は気持ちを強く持とう。
 それにしても、やはりラファエルの加護が消えたのだろうか…。
 
 ミカエルといい、ラファエルといい、彼らの身に、何かが起こったのだろうか…。)


そうして、仕事を終え帰宅すると、パソコンに向かいブログをアップします。
私の心配をよそにコメント欄はにぎわっていました。

(私の元の訪れていた男性は、本当にコメント欄の常連さんなのかしら…?
 いつもどおり、楽しいコメントを残してくれているだけ。
 これじゃ、特定しようがないな…。
 ミカエルさんよりの魂っていうのも、よく分からないし…。
 こちらから、連絡取りようもないしな…。
 このまま、放っておくか。)


ブログをアップし終え、MIXIを覗くと、マイミクさんから、ガイド拝見の申し出のメッセージが来ていました。

『自分のマイミクさんでヘミシンクに理解がありそうな方だけに、自分の趣味であるガイド拝見をお願いしています。よろしかったら、真珠さんのガイド拝見させていただけないでしょうか?』という内容でした。

(へぇぇ〜、ガイド拝見かぁ。私にはできないもんな。すごいなぁ。
 それを向こうから申し出てくれるなんて、嬉しいな。
 よし、お願いしちゃおう!)

私がウキウキと返信をすますと、今度は、以前自分の悩みを打ち明けた、ヘミシンクの女友達からメッセージが届いていました。

『週末、よければ会えませんか?』という内容です。
私は今週末は大阪講演会に向かうので、その翌週ならOKという返事を送りました。

そうして、パソコンを閉じて休むと、その晩は、何も起きませんでした。


その翌日、昼休みに靴とお菓子を買いこみ、残業を終えると、大阪への一泊旅行の準備をします。

(服は買いに行けなかったから、春先と、去年買ったキレイめの服をコーディネイトして。
 巻髪はあきらめて、キラキラのヘアクリップで髪型はハーフアップにして。
 翌日はちょっといいシュシュを付ければ、ゴムでしばっただけでも華やかな印象になるから、これでOKとしよう。
 季節の割に気温が低そうだから、夢駆さんと雲黒斎さんへの贈り物はチョコレートでもOKそうだな。
 スタッフさんには、名古屋名菓のエビ煎餅を用意したし。
 問題は台風が接近していることだけど。
 まぁ、新幹線が止まる程ではなさそうだから、大丈夫よね。
 ブログをアップし終えたら、ネイルもやっとこう。

 さて、ブログ…。新シリーズ突入だな…。
 タイトルは…『夜明け前』これ一本でいこう。

 ジャンヌの記憶というか、感情を思い出したり。
 逆上して、ミカエルさんを抹殺しかけたり…。
 二人、溶け合って、至福の体験をしたり…。

 ミカエルさんとのやりとりもヘビーだけれど。

 後半はルシフェルさんに監禁されて…。
 ミカエルさんと会えなくなって。

 それでも、ルシフェルさんの事が好きになってきて…。
 この物語は、今後どうなるか分からない…。

 長くなるだろう…おそらく40〜50回位か…。
 読者はついてきてくれるだろうか…。

 さすがに分からないな。
 それでも、とにかく、書けるところまで書いてみよう。
 もしかしたら、書き上げたところで、このブログは終わるのかもしれない。

 <ルシフェル>=<暁>=<夜明け前>のイメージであると同時に。
 今の私の願いでもある。

 ラ『…それに君はいつもミカエルに夢中だった。
   まるで、太陽に恋焦がれるひまわりのようにね…。』

 ミカエルに会えない今の私は、まるで暗闇に咲くひまわりのよう。
 力なく、うなだれていて、眩しい光を待ち望んでいる。

 信じている、今が夜明け前だと。)



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