Welcome to my homepage

夜明け前27

〜〜しんじゅ☆♪からのお知らせ〜〜


前回の記事の概要。

ピンク色バージョンの緑の姫君となった私はルシフェルに自分との統合を持ちかけます。

彼に抱きついた際に感じた彼の胸の内、虚無感に同情した私はつい、彼に抱かれてもいいと答えてしまいます。

その直後、ルシフェルから激しく乱暴され、監禁されてしまいます。
彼に自分の妻になれと言われても拒み続けた結果、何度も乱暴と監禁を繰り返され。
ついには彼に殺意を抱き、私は堕天使になってしまいます。
その後も乱暴されてしまうのですが、彼に自分を愛していると言ってくれと頼まれてそう答えると。
彼はローブを投げて寄越して、「リバルを2重に張れ。〜他の魔物に掴まるな」と言い、私は解放されます。




                                                            



ローカル1に戻った私はベッドから起き上がり、震える体でベッドから降ります。

しかし、体中が痛んで、意識が朦朧とし、すぐにベッドサイドのラグの上にペタリと座り込みます。

意識体には痛覚が無いはずなんですが、それ以外の感覚は全てリアルだった為。
ルシフェルに噛み付かれて、つい、痛いと錯覚してしまっていたのでした。
ただ意識が檻に入れられると同時にそういった痛みは全て消えており、ローカル1に戻った時も同様でした。

しかし、意識体を乱暴に扱われると、ローカル1の肉体もまったく同じ体勢になっていましたから。
体の筋がつっぱって、そこはリアルに痛んでいました。
髪の毛もジャリジャリとシーツに押し付けられていたので、頭も痛かったのです。

彼に監禁されていた時間は3時間程度だと思われましたが。
ローカル1に戻った時、地下へ意識を飛ばしてから1時間程度しか立っていませんでした。

自宅マンションの外からは、子供達が獅子舞を持ってねり歩く、笑い声と鈴の音が響きわたり。
ほがらかな花曇の日曜の午後の雰囲気が漂っていました。


(あぁ…。悪夢のようだった…。
 しかし、体中が痛い…。
 体の奥にルシフェルさんの感触が残っている…。
 確かに私が経験したことなんだ…。)

私は自分の両腕を掴みながら、涙をこぼし、震えていました。

カラーン、コローン♪きゃははは…。ワッショイ!チリーン、チリーン♪ワッショイ!チリーン、チリーン♪

表からは子ども会のお祭りで近所の子供達がはしゃぐ声が聞こえます。
この日はゴールデンウィークの最中。5月1日でした。


(あぁ…。まるで現実感がない…。
 誰か…。誰か、助けて…。)

私はふらつく足元で、流しへとなんとか向い、水を一杯飲みます。

再び、ラグの上に座り込み、呆然とします。

(一体、誰に何を言えばいいの…。
 ヘミシンクで地下の魔王に乱暴されたと…?
 頭がおかしくなったと言われるだけだ…。

 あぁ…。
  
 もう、ミカエルに会わせる顔がない…。
 助けて、ミカエル…。

 でも、彼に、会えない…。

 あぁ、もう、何も、考えたくない…。
 意識をもっているのが、つらい…。)


私は乱れた髪の毛のまま、ベッドへよじ登り。

そのまま体を横たえて、涙を流しながら眠りにつきました。

行き先はフォーカスエリアではありません。

ただただ、休みたかったのです…。



▲pagetop