ムンクさんと待ち合わせ時間にピッタリに落ち合いました。
彼のおすすめの串カツ屋にこれから向かって食べに行くことになり、地下鉄へ向かって雨の中二人で歩きはじめます。
行列のできる串カツ屋に入り、カウンターに並んで飲み食いを始めます。
すごく美味しい串カツばかりで、しばらく二人とも思わず喰いに専念してしまいます。
ちょっとお腹が落ち着いた所でヘミシンクのお話などを始めます。
ム「どうだった?昨日の講演会。ガイドに会えた?」
私「あ、会えましたよ。それと初めてムンク号に乗れました。豪華ですね。
甲板にルリカさんがいて、『よくも胸小さ目って言ったわね!』と言ってほっぺたをぎゅうぎゅうつねられました。」
ム「あはは。僕もルリカさんには叱られるよ。あの人いつもそう。で、その後誰に会ったの。」
私「ガンさんに連れられて、キリスト教の『彼』が来ました。」
ム「え…。そりゃ、また、えらい人に会ったもんだね。それで?」
私「君の使命はメッセンジャーだとか。もっと人生を楽しみなさいとか言われました。」
ム「あはは。それじゃ、串カツ食べて食べて。おいしい物食べるのって、これはこの世でしか味わえない楽しみだよね。」
私「そうですよね。ほんと、おいしい。ムグムグ。」
ム「それにしても、『彼』か…。すごいな…。しんじゅ☆♪さん、F100にも行けるし…。」
私「今は行けていませんよ。
それに、あれはミカエルさんがホットラインを作ってくれてたし。
あちらでは、建物に結界を張って、次元を落としてくれていたから、滞在していられたんです。」
ム「いや、それでもスゴイよ。」
私「でも、最近ずっとガイドと会えていなかったんです。
それが、昨日の講演会では会えました。
それに、参加していた人のほとんどが何か体験したって言ってましたよ。
ヒマラヤの気を出したりとか、びっくりしましたもん。
ムンクさんの方がすごいです。」
ム「うん、僕も参加者全員になにがしかの体験をしてもらいたいと思っていたんだけどね。」
私「あぁ、少数、何も体験できないと言っていた人いましたね。
でも120人位いて、一ケタでしょう?十分すごいと思いますけど。
あ、でも最後に突然、質問した女の人いましたね。どうしてくれるんですかって。」
ム「ああいう人はね〜。
本当はできるはずないって強い思い込みをしているのに、参加するもんだから…。
まずはその思い込みを外す方が先決なんだけど。
僕も思い込みを外すきっかけとして、あのヒマラヤの気を手の平から出して、びっくりさせて、体験しやすくするようにしているんだけどね。
40人とかのセッションなら全員体験させる自信があるけど、あのワークでは無理だね。」
私「大勢ですから、しょうがないですよね…。
でも、前半の黒斎さんのお話も面白かったし…。
それに、参加者の半分位は彼目当てで、ヘミシンクを知らない人も結構いたのにその成果はすごいですよ。
なんか私のイメージだと大阪の人ってお金にすごいシビアそうなのに、ヘミシンクをよく知らないのにあんなに大勢の人が参加しているのが意外というか…。
ムンクさんを知らない人もたくさんいましたよね。」
ム「そう!それは僕もそう思ってビックリした!
よく知らないのにお金出して参加するんだ!でも本買って〜。」
私「あはは。
本と言えば、私ムンクさんの本を買ったのがきっかけでブログを始めたんですけど。」
ム「お買い上げありがとうございます。」
私「はい。あの、実は名古屋のミッドランドスクエアに遊びに行こうと思ったら、迷って大きな書店に着いちゃって。そこで、『体外離脱するサラリーマン』と雲黒斎さんの『あの世に聞いた、この世の話』と他に2冊を大人買いしちゃったんですよ。」
ム「お、導きだね。」
私「それで家に帰って本を読んでいたら、びっくり!
ガンさんと雲さんが同一人物だなんて!偶然一緒に買ったんですよ!」
ム「これぞ、ガイドの導き。」
私「実は私、ヘミシンクをする以前に、雲黒斎さんを知っていたんですよ。」
ム「そうなんだ。僕、しんじゅ☆♪さんから手紙もらった時。
しんじゅ☆♪さんがガイドと接触できるようになった経緯が黒斎君とよく似ていたから。
引き合わせたら面白いなって思ってたんだよ。」
私「そうですよね。私も一方的に黒斎さんにシンパシーを感じていて。同い年ですし。
ムンクさんから、ガンさんと私のガイドの禄仙人が同一人物だと言われた時、それじゃ、黒斎さんともガイドを共有していることになるって思ったら、興奮しちゃって!」
ム「ガイドを共有している事ってあるよ。まるの日さん所のルリカさんとか、そうだよね。」
私「えぇ。私もゆりかという20代の女性ガイドがいて。実はルリカさんだったんですよ。」
ム「あぁ〜、彼女は押しかけガイドだからね。」
私「そうですね。彼女も私の人生の転機の時にだけ現れるって言ってました。
でも、最初は見た目20代前半の女性でしたから、言動や外見がルリカさんそっくりだとは思ったけど、まさかね〜と流していたんです。」
ム「何?卑猥な事言ったりとか?」
私「そうです。そういえば、ルリカさんに二度目に会った時。
F21フリーフローを聴いていたんですけど、突然温泉に落っこちて、しばらく一人で放置されていて。
しばらくしたら、ルリカさんが現れて、どうして遅くなったのかと尋ねたら。
『ムンクとバッティングした。』とか言うんですよ。」
ム「僕?」
私「そうみたいです。
でも、私、その時、あ、平成21年6月13日の出来事ですけど。
ムンクさんを知らなかったものだから、『ムンク?』と首を傾げたら。
『あなたにはまだ関係が無いから、気にしなくていいわ。』と言われたんですね。」
ム「え、その頃、僕の事知らなかったの?」
私「えぇ。ムンクさんのブログを知ったのは、去年の9月位かな。
本を出した人がいるとは知っていたけど、作者の名前まで気にしていなかったものですから。
夢駆でムンクだとは気付いていなかったんです。
それで、そのあと温泉で、彼女と胸のサイズで言い合いになったんですが。」
ム「胸ね…。くす。」
私「で、そんなこんなで、お互いお湯をぶっかけあったみたいなんですよ。
そしたら、それから3日後位かな、まるの日さんのブログで。
『この間うちのメインガイドがずぶ濡れで帰ってきた。
何をしていたのか尋ねたら、不機嫌そうに『あなたと違って何かと忙しいのよ』と言って、まともに答えてくれない。自分をほおっておいて、一体うちのガイドは何をやっているんだろうか。』っていう記事を読んで。
その時は別人だと思っていたから、へぇ〜、ルリカさん、忙しいんだ〜って思っていて。
でも、今思えば、こうしてムンクさんと出会えた訳ですから。
ガイドが導いてくれていたんですね。」
ム「その記事確認したの?」
私「このやり取りを思い出したのが、自分のブログに記事にした後で、まるの日さんのブログで確認したかったんですけど、記事が膨大すぎて、うまく見つけれなかったんです。」
ム「そうか。僕の名前を知らないのに、僕の名前を聞いていて。
自分の体験と一致する記事をまるの日さんのブログで読んでたわけか。
それ、まるの日さんに言った?」
私「マイミク申請する時にちょっと伝えましたけど。
『うちのガイドがご迷惑をおかけしています。』というあっさりした返事だったので。
結構よくある話みたいですよ。」
ム「それって、ヘミシンク始めてどれくらいの時?」
私「ルリカさんに初めて会ったのは2か月目。
お湯をぶっかけあったのは3か月目です。」
ム「う〜ん…。しんじゅ☆♪さんの知覚、すごいな〜。」
店「お客さん、ご注文は!」
ム「…ハムカツを一つ。…ウマ!何これ、メチャウマッ!!」
私は串カツ20本くらいでギブアップしていましたが、ムンクさんは40本位でしょうか?
美味しそうに、お酒と共に平らげていきます。
ちょっとカウンターでは居心地が悪くなったので、お店を後にして、新世界をブラブラして。
阪神タイガーズのユニフォームっぽい服は視線を泳がせて、焦点を合わせないようにします。
そして通天閣のそばの喫茶店でお茶をします。
二人して飲み物をオーダーすると、ムンクさんがトイレに行きました。
ム「あー。出した出した!すっきりした〜!」と笑顔で戻ってきます。
ム「ヘミシンクに便秘はNGなんだよね〜。
黒斎君も言っていたけど、お通じが良くないとオナラも通らないよね〜。
ソーッス!」
と、にこやかにテーブルに置いてあった、ソースを持ち上げます。
私「あ、すいません、ちょっとお手洗いに…。」
そう言って、席をたって、トイレに向かった私にムンクさんは言い放ちます。
ム「トイレにいっといれ。」と足を組み、片手をあげて笑っています。
私「…はは。」
背後を振り返った私のリアクションに満足そうに笑みを浮かべてトイレへと送り出してくれたムンクさんでしたが、席に戻ると難しい顔をしていました。
私「どうしたんですか?」
ム「しんじゅ☆♪さん、ベジタリアン?」
私「なんちゃって、ベジタリアンですけど。
魚や卵好きですし。好んで肉は食べませんね。
出されれば食べますけど、なくても全然平気ですね。」
ム「そうか…お酒も飲まないよね。タバコも吸わないし。」
私「呑む、打つ、…はしませんよ。なんですか、急に。」
ム「ガンさんに、しんじゅ☆♪さんと僕の違いを聞いたんだ。
そしたら、飲酒と肉食を控えろだって。
そうしたら、もっと僕の知覚が伸びるだろうってさ。」
私「あぁ、そうですか。
お酒はダメそうですよね、脳にダメージを与えますし。
肉食も良くないんだ…。」
ム「なんで、ベジタリアンなの?」
私「八百屋の娘ですからね〜。子供の頃から自然と野菜や果物は好きですし。
あと、ただ単に体質ですよ。
少しぐらいならいいですけど、多く食べるとお腹を壊します。
インスタントとか、コンビニ弁当とかでもダメですね。
添加物のアレルギーなんでしょうね。
お酒もぶっ倒れます。遺伝的に消化酵素が無い体質なんですよ。」
ム「あぁ、自然と脳にいい素地ができているんだ…。
でも僕、無理っ!そんな修行僧みたいな食生活!
お酒もお肉もやめられないっ!」
私「お肉はともかく、お酒は少し控えた方が…。
休肝日を作らないと、いくらヘミシンクが良くても、肝臓がやられちゃいますよ。」
ム「無理無理!お酒ないと!楽しみがなくなっちゃう!
あぁ、ガンさんがそれだと高いフォーカスエリアに行けないぞって言ってる!」
私「ガンさんがそう言うなら、確かじゃないですか。」
ム「むぅ〜。」
とか、なんとか、他にもヘミシンカーさんのお話などをして、3時半ごろ大阪駅の新幹線に乗り込みました。
二人で蓬莱の豚まんをほおばりながら座席に腰かけています。
さっきあんなに言っていたのに、ビールのロング缶を二本買い込んでいます。
私「ムンクさん、ヘミシンクの事でちょっと質問していいですか?」
ム「何、何っ?」
私「私のブログでコメント欄に『F27のレトリーバル隊に入りませんか?』っていうメッセージをもらった事あるんですけど。それってなんですか?」
ム「さぁ、僕は知らないな。どっかでサークルを作ってるんじゃないの?」
私「あ、そうですか…。」
ム「それより、僕はね。しんじゅ☆♪さんのお父さんの事で、こう思うんだけどね…。」
それは、私の父がADHDとかアダルトチルドレンの可能性があるのでは?
健常者として脳の障害者に認知されておらず、それが周囲に理解されず老人となり。
社会的に救済されない、社会的弱者なのでは?
そして、その資質を私が受け継いでいる可能性があり、それがヘミシンク能力の開眼につながっているのでは?
私がそういった親を持つことに、なにがしかの意義や役割があるのかもしれないね…といった内容でした。
私「父が、知的障害者なのではないかと思っていましたが…。」
私は、その時まで、その資質を自分が受け継いでいる可能性がある、という事にまったく気づいていませんでした。
(もし、私が人間の男性と結婚しても…。
父と同じ様な子供を産んでしまう可能性があるのか…。
それは…。
人間の男性との可能性…。
やっぱり、黙っていよう…。
憧れちゃ、いけなかったんだ…。)
私は動揺して、途中からムンクさんの話をしっかり聞いていませんでした。
名古屋駅が近づくと、ムンクさんは立ち上がって、握手を求めてきました。
『また、9月に名古屋で講演会を予定しますから、お会いできるのを楽しみにしています』と言ってくれました。
私は暴風の中、傘の骨を折られそうになりながら、自宅へと帰ったのでした。

