たらふくおやつを食べ、惰眠を貪り、肝心の記憶を消されたことにも気づいていない、その翌日の事です。
(彼女に関しては、とにかく返事を待とう。
多分、嫌われてはいない。
きっと、アウトプットに時間がかかる時期なんだ。
昨日はなんだか、細かいことを考えられなかったから。
今日は作戦を変えよう。
私と同じような体験者を探すのはいったん保留にしてみる。
よく考えたら、ガイドに襲われたと公開する女性がいるとも思えない。
よしんば、いたとしても、それについて初対面の人間のコメントに色々答えてくれるとも思えない。
同じような体験談を探すのならば、ガイドがいなくなった、という人の記事を探してみよう。
以前チラッとみた感じだが、たまに、そういう体験をした人がいたはずだ。
これなら、いくつかの参考事例を探し出せるはずだ。)
そうして、私はネットサーフィンをします。
(う〜ん、いるにはいるけど…。
自分とガイドが融合した、とか、統合したとか同一化したとか。
つまり、自分の中にいる、と感じるといったお話だな。
…あると思うけれど。
でも、なんらかの予兆とか。
ガイドからの計らいとか。
統合後にもガイドの存在を自分の内側から感じるとか。
そういった、一体感を伴っているみたいだし。
これは、私の体験にはあてはまらないなぁ〜。
それとも、予想以上に、私の知覚が衰えている、という事なのだろうか…。
やはり、ヘミシンクの上級者の人に、直接尋ねてみるか…?
ムンクさんとか、まるの日さんとか…。
とはいえ、ほとんど私が一方的に知っているだけで、面識が全くない。
強いて言えば、ムンクさんとは少しメールのやり取りをしていたけれど…。
彼が自分のブログで、私のブログを紹介した事で、天使と性交をしているとほざいている、頭のおかしい女のブログを勧めたとかで、ムンクさんがコメント欄で攻撃されている、とコメント欄の常連さんから聞いているし…。
自分のブログの事で、他人が攻撃されるだなんて、思いもよらなかったし、考えが至らなかったな…。
ただでさえ、迷惑をかけているのに、そのうえ、こんな相談を持ちかけるのも申し訳ない。
それに、特別親しい訳でもないし、面識もない。
そのうえ、男性だから、余計に相談しづらいしな…。
…月末の講演会で、ヘミシンクの体験型セッションがあるらしいから。
後、十日程か…、待ち遠しいな。
これに参加して、何らかの知覚の向上が見られることを期待しよう。
そして、直接お礼とお詫びを言いたいな…。
ムンクさんに、大阪の講演会に申し込んだとメッセージを送っておこう…。
うまくすれば、挨拶ぐらいできるかもしれない…。)
そうして、メッセージを送信した後、再びインターネットで、ヘミシンカーの日記を読みふけります。
(ふーっ…疲れてきたな。
あまり、収穫はないな。
それにしても、他人の体験談を読むにつけ。
自分の知覚が人とかなり異なる、という疎外感を感じる。
そうだよね…。
そもそもヘミシンクはリラクゼーション・ツールだし。
ガイドとのやり取りも、なんだか皆キラキラしていて、私みたいに生臭い体験談は表に出てきていない。
過去生拝見とか、ガイド拝見とか、引き寄せ力とか、シンクロとか…。
みんな、ほどほどで楽しんでいる感じ…。
イマイチ宇宙人ネタとか、アセンションとか分かんないし…。
なんか、高尚なこと、目指していて、現実感が無いというか。
精神世界というのも、くくりが幅広くて、キリがないな…。
よし、あの面白いブログの人達の読みに行こう)
そうして、以前色々見て回った中で、気に入っていた武闘派ヘミシンカーさんのグループを見に行きます。
(武闘派ってのは、私の主観ですから、本気にしないでください。)
(よしよし、やっぱりこの人たちのブログ、面白いわぁ〜。
ん?そういえば、この人も、ガイドと突然アクセスできなくなったって言ってたな。
ヘミシンクのCDも聴けなくなったとか…。
そういえば、過去記事をちゃんと読んだ事なかったな。
なにか、手がかりがあるかも?)
そうして、ある男性ヘミシンカーさんのブログを遡って読みに行きます。
(今は知覚できるガイドは3人。
天使と竜と自分の過去生の傭兵さん。
ふ〜ん、それ以前のガイドがぱったり姿を消したのね。
最初はゲートウェイを聴けなくなったんだけど。
それ以外のCDも受け付けなくなったんだ…。
今はごくわずかのメタ・ミュージックだけかぁ。
そりゃ、つらいなぁ。
原因はなんだろう。
自分でも突然で、理由がわからないのかぁ。
以前のガイドってどんなんだ?
ごついアクセサリーを付けた、黒いローブを着た聖職者に。
人をだまして、利用する、強欲な宗教家ね…。
他にピンク色の光を放つ、背中に一対の純白の翼を持つ、聖少女天使ね…。
異空間にいて、世界平和の為に、祈りを捧げている存在…。
全部、異次元にいる、自分自身かぁ。
…なんか、どっかで聞いたことあるような…。
へぇ、ネガティブなガイドもいた…。
砂漠の谷間にそびえたつ、迷宮。
その宮殿の玉座に尊大に腰かけている、長髪の美貌の魔王…。
その正体は堕天使…。
…って、オイオイ!これ、ルシフェルそっくりじゃねぇか!
ちょっと待て!ちょっと待て!
この人、ヘミシンクの能力が無くなったの、いつからだ!)
マウスのコントローラーをカラカラと動かし、貪るように彼の過去記事を読みに行きます。
(これは!私がルシフェルさんに統合を持ちかけて。
光の球をもらった時期と一致している!
あの時、日本のどこかのヘミシンカーの能力を奪って、私の背中の羽根が16枚に成長したんだ!
あれは、あの時の光の球は、彼のヘミシンク能力だったんだ!
『かつてお前を愛した男の能力だ。お前を見殺しにしたことを悔いている。遠慮なく受け取れ。』
これは!
あの時、ルシフェルが言っていたのは、彼のガイド:レイモンさんの事で。
それじゃ、フランスの夢に出てくる人物は、彼の過去生で、あのやりとりは本当にあった事だったんだ!
どうしよう!どうする!?
あぁ、ミカエルさんも、戻すことができない、と言っていたし。
一体、どう責任をとればいいんだ?)
私は慌てて、パソコンの電源を切りました。
