大阪に着いたのはいいのですが、傘と地図片手に駅から徒歩10分の会場まで1時間半迷い続けます。
台風も接近してきて、天候も悪く、雨と風で髪の毛はぐしゃぐしゃで。
疲労困憊で、講演会会場に到着するも、フロントで夢駆さん達とすれ違いながら私はエレベータに乗り込み、会場の下見をして、いったん昼食をとるためにビルを後にします。
寝不足の頭を抱えて、近所のイタリアンでパスタランチを注文しながら夕べの事を反芻します。
(夕べの事はいったいなんだったんだろう…。
はぁ、どうしよう、すごく気になるっていうか、なんか、恋してる感じ?
私はミカエルさんの妻だっていうのに…。
結局2・3時間しか寝てない。
ともかく、今日の講演会には、後半に夢駆さんの体験型セッションがあるから、なにかきっかけがつかめるかもしれない。
それと、その後の懇親会で、夢駆さんと色々お話できるといいけど。
主賓だから、そんなにお話できないかもしれないな。
あ、それとお酒を控えるように頼まれていたんだっけ。
そもそも、私、夢駆さんの顔も知らないし、いつ自分がしんじゅ☆♪だと声をかければいいのかな。
結構、いきあたり、バッタリだな。
ふぁ〜、眠い…。体力持つかしら…。)
食事を終えて、講演会会場に向かい、受付をして座席に着席すると100人はいそうです
時間になり、阪神タイガーズのユニフォームの背中に『夢駆』のワッペン付のいでたちで夢駆さんと細身の黒いスーツ姿の雲黒斎さんが登場します。
(あ、あの人、さっきエントランスですれ違った人だ。
ニアミスかぁ〜。
夢駆さん、背が高いな〜。ミカエルさんよりはちょっと小さいけど。
あれ、あの黒いスーツの男の人、受付で目が会って微笑んでくれた人だ。
感じのいい、スタッフさんだと思っていたら、黒斎さん本人とは!
嘘!どうみても20代に見えたんだけど!
黒斎さん、若いっ!同い年とは思えないよ!)
そんな感じで第一部の雲黒斎さんのトークライブが始まります。
黒斎さんのお話は、とても分かりやすく、何も引っ掛かりを覚えずにお話が理解できます。
感覚的になりがちなスピリチュアルのお話を理路整然と説明していて、男性にも分かりやすいと思いました。
まさに、トークで食べていける人って感じです。
(詳しくは過去記事をご覧くださいカテゴリセミナー体験雲黒斎さんととみなが夢駆さんのトークライブ)
そして、いったん休憩を挟みます。
夢駆さんが、会場を出て、喫煙スペースでタバコを吸っているところを狙って声をかけます。
そして、手土産を夢駆さんと、雲黒斎さんとスタッフさんへ渡します。
後半はとみなが夢駆さんの体験型セッション込のトークライブです。
まずは、ヘミシンクについての基礎知識をお話して、その後、夢駆さんの音声ガイドに従って、ガイドにプレゼントを買って、感謝の意を表す、というセッションを体験します。
ヘミシンクの知覚向上の大きなポイントの一つにガイドに感謝をする、というものがあり。
まさにそれを実際に体験してみよう!という企画ですね。
ヘミシンク音がBGMに流れる中、夢駆さんの音声ガイドで、意識が私がいつも利用する近所のコンビニに向います。
店内を物色し、ストップの掛け声の後に振り返って、目の前のその商品を買ってください、と指示が出ます。
私は『新生活応援フェア』の文字がパッケージにプリントされた白い深皿を購入します。
値札には520円とあり、財布を取り出すと、現金は5,300円。
(所持金が10万円以下だと金銭感覚が庶民だそうです。)
購入してお店を出ると、白いボディの、クラシックなデザインのオープンカーが目の前に駐車してあり、右ハンドルに手をかけた男性が私を見つけて、片手をあげて「やぁ!」と挨拶してきます。
なんだか、ドラキュラっぽい感じのタキシードを着込んだ、オールバックの黒髪に細いひげをたくわえた、鋭角的な顔立ちの西洋人の中年男性の姿として認識されます。
胸元には真紅の艶のあるハンカチーフがお洒落に差し込まれて、ドレスコードのいでたちです。
夢駆さんの誘導で、そのガイドのすぐ隣に腰掛け、感謝の意を込めて、お礼を言いつつ、目の前のガイドに購入した品を渡すように指示されます。
彼はにっこりと微笑んで、受け取ったかと思うと、おもむろに包装を外して。
魔法のように、お皿の上にブドウやら、オレンジやらの果物をぎっしりと詰めて私にお皿を受け取らせます。
ガイド「君に新しい生活が始まるよ。
このお皿に果物をのせるようなね。
愛に溢れた生活だ。」
私「え?あの、これはあなたにプレゼントするつもりで買ったんです。
この会場に足を運ぶように導いてくれたお礼のつもりなんですよ。
それを私が受け取ってしまっては、意味がないっていうか…。」
ガイド「お礼ならその気持ちで十分だよ。
私は君のガイドだからね。
君が幸せになることが私にとって一番の報酬だ。
まずは、意地を張らないように。」
そう言って、私にお皿を受け取らせたまま、引き取ろうとしません。
私が彼の言った言葉の意味を図りかねている間に、ムンクさんの合図が聞こえ、意識が大阪の会場内に戻ります。
(もしかして、私に人間の男性との新しい関係が始まる、という意味だろうか…。)
次はムンク号に乗り込み、夢駆さんのメインガイドのガンさんに誘導してもらって、自分のガイドに会いに行くというセッション。
ドアを開いて海に浮かぶ豪華客船ムンク号へと乗り込む所から、体験型誘導セッションが始まります。
金属製のピカピカしたドアを開くとそこには夜の海が広がり、豪華客船へと夜空を羽ばたきます。
星空から甲板へと降り立つと、目の前にセパレートの水着姿のガイド:ゆりかさん(ルリカさん)がいます。
私「あ、こんばんはルリカさん。夜なのに、水着で寒くないんで…」
ル「よくも、胸小さめって言ったわねっ!!」
私「でででで。ほめんなひゃい。ゆふひてくらはい。」
彼女は私のほっぺたを両手でぎゅうぎゅう左右に引っ張ります。
ル「ふん。まぁいいわ。さ、ついてらっしゃい。」
私「うぅ。ドSガイドだ…。」(←声小さめ)
私がほっぺをさすっていると、ルリカさんが私の片手を掴んでそのまま手を繋ぎ、引っ張って歩き出します。
彼女に連れられて行った先には、ガンさんが白ともごく薄いグレーとも付かぬ、ハイネックのローブのような服を身にまとい、胸元には直径10cm程の雪の結晶を思わせるような、デザインの金色のネックレスをかけています。
私「あぁ!ガンさん!やっぱり、ガンさんは精霊のおじいさんだったんだ!懐かしい!」
ガ「あぁ。よく来たね。そしてよく今まで生き延びてきてくれた。」
そう言って、ガンさんは私をギュウッと抱きしめてくれました。
私「ガンさん。見守っていてくれて、ありがとう。」
ガ「よく頑張って生きてきた。こちらこそありがとう。」
ガンさんは私を抱きしめる両手をほどいて、私の両肩に手を置き、慈愛に満ちた眼差しでそう言います。
側には、水着姿のルリカさんが両腕を組んで、ふんぞりかえりながら私達を見つめています。
ガンさんは私の片手を取り、手を繋いで、ムンク号の奥へと私を誘ってくれます。
階段をいくつかおり、ちょっとこじゃれた木製の扉の向こうにはクラッシック音楽をジャズにアレンジした音楽が流れる、レストラン:シェ・ムンクがあり、ガンさんに導かれて、店内へと足を踏み入れます。
ふかふかしたワインレッド色のカーペットの上を歩いていくと、丸い窓から夜の海を眺める事ができる、窓際の席へと連れて行かれます。
ガンさんに促され、そのテーブルに着席すると、少し待つように言われて、ガンさんの姿が店内の奥へ消えていきます。
私がテーブルに置かれている、小さなグラスの中に入っている一輪の赤いバラをじっと見つめていると。
ガンさんがすぐに誰かを連れてきて、私の正面のイスに座らせました。
そうして、ガンさんは私達に挨拶をして、レストランの中から姿を消します。
私の前に座ったのは若い男性で、白色のすっきりとした簡素な服を身にまとっており、その顔は光輝いていて、視認することが出来ません。
まるの日圭さんのブログにでてくる『彼』が登場した模様です。
彼「こんにちは。また会ったね。」
私「こんにちは。あの、質問なんですが。
私の過去生って第一使徒:ペテロさんなんですか?」
彼「そうだよ。君はペテロだ。」
私「…。」
彼「君の使命はメッセンジャーだ。
よく仕えてくれているよ。
君は守られている、大丈夫だ。
もっと、人生を楽しんで欲しい。」
私「え?今日明日と大阪にいますから。
楽しい予定はありますよ?」
彼「うん。それもいいけど。
君はすごく頑張っているから。
皆の為にって、頑張り過ぎている位だからね。
君にもっと、自分の人生を楽しんで欲しいんだ。」
私「ありがとうございます。
あの、それで実は相談なのですが。」
彼「うん?」
私「私、今、二人の男性の間で悩んでいるんです。」
彼「両方好きなの?」
私「そうなんです。どうしても、両方とも好きなんです。
でも、そんなの不実だと思うし。
それにミカエルさんに会えないし。
苦しいんです。」
彼「両方とるのもありだよ。」(←あっさり。)
私「え?いや、その。
でも、それって、相手の男性を苦しませてしまうでしょう?」
彼「愛に制限は無いよ。」(←さらにあっさり。)
私「え?いやいやいや。
そりゃ、そうでしょうけれど。
百歩譲って、私はいいですけど。
男性側はそれで納得がいくとは…。」
彼「私なら両方とるよ。」
私「は?」
彼「私は女の人、好きですよ。」
私「へ?」
彼「特に日本人女性は大好きです。」
私「なに?」
私「………ハッ!!
ちょっと、待ったぁ!
お前ら、高次の存在の『すべてはうまくいっている』的なライトなノリにあえて今、突っ込ませてもらう!
そんな、複数の相手が好きな自分に都合のいい話が許されるとでも思っているのかぁ!」
彼「嫌なの?」
私「いいと思います。」(←あっさり。)
彼「じゃ、問題ないね。愛に制限はないし。
君は愛されているし。
守られているから、何も問題ない。」
私「そんな…愛されているだなんて…。(照れ)」
彼「とにかくね。
君は自分の人生を楽しみなさい。
今までも、ずっとメッセンジャーをして来たんだから。
そろそろ、自分の事に構いなさいね。」
私「はい。…でも、あの、いいのかな?
ミカエルさん以外の男性を好きになっても。」
彼「彼は君に愛されたがっているから。
それだけで、もう十分だと思うよ。」
私「そうかな?ちょっと都合良過ぎる気がするけれど…。
うーん、非物質的には良いかもしれないけれど…。
しかし、もう一人は現実世界の人間ですから…。
それでも問題ないっていうのかな…。」
すると、夢駆さんから、こちらへ戻ってくるように、との指示が出ます。
彼「愛に制限は無い。分かったね。」
私「…ありがとうございます。」
私はそそくさと彼にお礼を言い、レストラン:シェ・ムンクを出て、豪華客船:ムンク号の甲板から最初の金属製の扉へと、背中の羽根を羽ばたかせて飛び立ちます。
空中で振り返ると、甲板に佇むガンさんが大きくゆったり片手を降り、隣にいるルリカさんが不機嫌そうに両手を腰に当ててふんぞりかえっています。
船体の側の海面に無数の光のゆらめきを宿した、夜の海に浮かぶムンク号を尻目に私は扉へと辿り着き、その扉を押し開けて、現実世界へと帰ってきたのでした。
最後は自分の過去生を見に行く、というセッション。
とみなが夢駆さんの誘導により、時間と空間を繋げる事が得意な、夢駆さんのガイド:シャム猫さんがいるフォーカス15へと移行します。
私がそこに辿り着くと、見知らぬ美青年がシャム猫を手に抱えて、微笑んで佇んでいます。
身長190cmくらいで、黒色のスタンドカラーのストンとした服を着ており。
髪の毛は肩に届く長さのおかっぱ髪をしています。
整った顔立ちで、静かに優しく微笑みながら、大きな腕の中に綺麗なシャム猫を抱えて片手でその背中を撫でています。
男性に駆け寄ると、シャム猫の片手(片腕)を手に取り、思わず、その手にチューをしてしまいます。
私「はぁ〜、美しい。なんてかわゆい猫ちゃんなのかしらっ!」
私が目をハートマークにしながら、うっとりとシャム猫さんに話しかけると。
シャム猫さんは、アイスブルーの瞳を潤ませて、婉然と微笑みながら、クイッとすぐ側のテーブルの方に顎をスイングさせ、私にそちらを見るように、と指示している模様です。
私は名残惜しそうに、シャム猫さんの手を離し、男性に会釈をすると、すぐ側のテーブルの方へと移動します。
そこには白い金属製の瀟洒なデザインが施されたテーブルとイスが置いてあります。
私はそのイスを引いて腰をかけ、テーブルの上においてある、A4版のまるで百科事典のような本を手に取ります。
皮製の分厚い表紙をめくり、真っ白な一枚目を繰ると、そこには銀河がグルグルと渦巻いています。
そこで私はその銀河の映像の中にエイッとダイブすると、そこは宇宙空間。
私は背中に16枚の羽根を生やした天使の姿のままで、その場でキョロキョロします。
すると眼前に楕円形の銀色の飛行物体が目にとまります。
その物体に滑るように近づいてみて、その内部に吸い込まれるように、透過して侵入します。
すると、ごく薄いピンク色の肌をして、スレンダーなムーミンのような姿で、二足歩行をして、体にピッタリフィットする宇宙服を着込んだ、可愛らしい宇宙人たちが乗り込んでいるのが見えます。
身長は50cmくらいで、どうやら、そのうちの一人、おそらく女性体の宇宙人が私の過去生のようです。
宇宙船の内部には5人ほどのクルーがいるらしく、すこしグレーがかった肌をしたおそらく男性体の宇宙人を中心に彼らはまとまっている様子です。
そのリーダー的存在の彼を、私は尊敬している感じがうかがえます。
私「あぁ、もうすぐ地球だ。
わくわくするなぁ。
どんな学びが待っているんだろう。
もっともっと、愛を学ぶよ。」
リーダー「あぁ、楽しみだね。
私達の星には、もう、帰れない。
地球に愛を広めよう。」
私「なぜ、戦争をはじめたのかしら…。
もう、私達の星には戻れない…。
オリオンにはもう戻れないのね…。」
天使の意識体の姿をした私は、ついっとその宇宙船から出て行くと、突然場面が変わります。
地球の土地に、その宇宙船が墜落した模様です。
楕円形の小型宇宙船は深い緑が生い茂る山肌に斜めに突き刺さり、夕陽を浴びてピンク色に照り輝いています。
宇宙船のクルー達は、船内から透明な体で外に出て、その土地の自然物や生き物に宿ります。
私の意識体はその場を通りかかった、黒髪の若い女性の体に宿ります。
私が女性と一体化して、山を降りると、私を見つけて驚いて、手に持っていた、山菜入りのザルを思わず地面に落とす若い男性が現れます。
彼もまた黒髪に粗末な茶色い服を身にまとっており、貫筒衣よりも、ちょっとマシな感じな服を着ています。
男「姉者!無事だったのか!」
また場面が変わって、薄暗い、木造の建物の中で、先ほどの男性が中年になっており私に語りかけている光景に変化します。
髪型もみずらをゆっており、衣服も上質な白いゆったりとした衣装を着ており、社会的に成功した男性の雰囲気が漂います。ハニワとかが着ていそうなデザインの服です。
男性「ワシはこのクニを出ようと思う。
ワシにはこのクニをまとめられない。
姉者のようにチカラが無いからじゃ。
このクニを継ぐのは、姉者のようにチカラのある娘がいいだろう。
ワシは遠くに行くよ。
ここにいてはワシの命が危ないからな。」
男性の語りかけに答える声はありません。
すると、とみなが夢駆さんから、戻ってくるようにとの指示が出ます。
私は少しずつ、体を揺り動かして、大阪のセミナー会場へと意識を戻しました。
