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夜明け前52

懇親会前にチェックインをしておいたホテルに戻ります。
ムンクさんとは翌日の午前11時に待ち合わせの約束をして別れます。

一人部屋に戻ると、雰囲気のいい、レディースプランの部屋で嬉しくなります。

(はぁ〜…疲れた…。夕べからほとんど寝ていないし…。
 結局ムンクさんに何も相談できなかったな…。
 とにかくお風呂に入って、休もう…。)

お風呂から上がって、睡魔と闘いながら髪の毛を乾かし、ベッドに横になります。

(もう、今夜はなんにも考えられない…。体が重い…。)

泥のように眠ります。
台風が近づいていましたが、ぐっすり眠りました。

翌朝8時ごろ目が覚めて、ゆっくり身づくろいをしてホテルで朝食をとります。
表は台風接近ですごい土砂降りでした。

(ムンクさんに11時集合って言われた時は、せっかく大阪まで来ていて、ちょっと時間の使い方がもったいない気がしたけど。
 この雨じゃ、どこにも行けないから、ちょうどよかったな。)

食事を終えて、再び自分の部屋に戻ります。

(…結局夕べは自分の事、全然話せなかったな…。
 やっぱり、初対面の人に、性的な事を相談するのって、無理があったか…。
 しかも相手は独身男性だし。
 私も人と打ち解けるの、遅い方だし…。
 
 昨日のセミナーでは、新しいガイドとか、ガンさんに会えたりとか。
 思った以上の収穫があったな…。
 
 私の知覚が落ちたのかと思ったけど、そうでもないって事か…。
 それとも、場のエネルギーかな…。
 
 参加者のほとんどが、なにがしかの知覚があったって事だしな。
 家に帰って、CDを聞いてみるか…。
 今度は、何かの体験ができるかもしれない。
 
 逆にできないかもしれないな…。
 それなら、セミナーの効果って事になるか…。

 どうなるんだろう…。
 
 そういえば、あのドラキュラみたいなガイドさん。

 『君に新しい生活が待っている。愛にあふれた生活だ…。』

 って、果物をたくさん乗せたお皿をくれたな。

 『彼』も、

 『私なら二人ともとるよ? 〜愛に制限は無い。分かったね。』

 って、言ってくれてた。
 これって…ミカエルさんだけじゃない、人間の男性との愛もあるって事なのかな…。
 そんな、自分に都合のいい事って、ホントにあるのかな…。)

思わず、ベッドでゴロゴロしながら、顔が熱くなります。

(あの生霊って、夕べは来なかったのかな…。
 あんまり、疲れていたから、良く分かんないや…。

 どうして、彼だけラファエルのガードに引っかからないんだろう…。
 もしかして、もしかしたら、ラファエルも認めてくれたって事なんだろうか…。

 以前、ミカエルさんが私を人間の男性に娶らせようと画策していた節があったし…。
 現実世界で、私が体が弱いのを心配して…。

 人間の男性との可能性を私に与えようとしているのかな…。

 『しんじゅ…愛してる…。』

 あぁ、胸がキューンとしてきた。
 ドキドキする。

 あの人は、コメント欄のあの人なのかな?
 いつもコメントくれて、毎日コメントが届くのを楽しみにしていて。
 いい人だなって思っていたんだ。
 ミカエルさん達と会えなくなって、毎日泣いていたけど、すごく励まされていて。
 いつのまにか、心の支えになっていたんだ。

 そういえば、この間は相手の事を考えていただけで繋がったな。
 こうして、私が考えているだけで、相手に会えちゃうのかな…。

 でも、今までは夜だったし。
 今は朝だから、そんな事にならないか…。
 でも、今日は日曜の朝だから、相手も今眠っている可能性があるかも…。
 そしたら、会えるかも…。

 会いたいな…。
 こんなこと、しちゃいけないと思うけれど。
 我慢できない…。)



そうして、私は意識を飛ばして、相手を抱きしめます。
10分ほど抱きしめあって、気配が消えました。

(はぁ…。何やってんだろ…。
 これじゃ、私の方が生霊だ…。
 でも、相手が愛しくてたまらない…。

 とにかく、少し寝よう…。)



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