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夜明け前49

ブログを仕上げて、ネイルをして、ベッドに横になります。

(今日のブログ、結構ふざけた内容になっちゃったな…。
 土日は大阪だし、更新はお休み。
 しばらくはこれが最新記事かと思うと、ちょっと、恥ずかしいな…。)

暗闇の中、ぼんやりとそんなことを考えながら休みます。


(…今夜はあの生霊、来ないのかな…。
 ハッ!これじゃ、まるで、来るのを期待しているみたいじゃないっ!!

 なんか、相手の顔とか見えなくて、そこらへんは怖いんだけど。
 本当は、全然怖くないんだよね。

 なんていうか、あんなに一途に思われちゃうと、つい…。
 それに、なんか、懐かしいというか、不思議な気分になっちゃうんだよね。)

ふと、頬に生暖かい空気が触れます。

私「ウソッ!また来た!
  なんで!?
  考えるだけで繋がっちゃうの!?
  リバルッ!」

また、フワフワと白い空気の塊が私の体の少し上に浮かんでいます。

リバルを張っていても、相手の好意が伝わってきて、胸がキューンとなって、思わずリバルを解いてしまいます。
私の両手首を掴む格好で頭の両脇に手をついて、何者かが覆いかぶさります。

「…しんじゅ…好き…。」

また、私の頬にポタポタと温かい液体が垂れてきます。

私「あなたは…一体、誰?」

「…思い出して…。
 …君は…一人じゃ………。」

そして、私の頬を何者かの手が触れて撫でます。
私の胸に、強い恋情と憧憬の感情が伝わり、満ちてきて、知らず涙が頬をつたいます。

私「誰なの?」

「ずっと…さみしかった…。
 君が………勇気…………女性なのに……。
 僕……救われ………。
 …優しい……皆、君が…好き………。」

私「………。」

私は、細切れの彼の声を聞きながら、知らず彼を抱きしめていて。
お互いを抱きあっていました。

「しんじゅ……愛してる…。」

姿の見えない、彼が愛しくてしょうがなかったのです。




そうして、少ししたら、気配が消えました。


(また、謎の存在に抱かれてしまった…。
 愛しさで頭がクラクラする…。

 波動が荒いから、生きた人間、それも全て同一人物。
 ブログの読者のようだけれど、性的な行為だけが目的ではないような…。

 なぜ、彼だけ、ラファエルのガードを潜り抜けて来れたの?
 ラファエルのガードがなくなったのなら、もっとむやみやたらに何者かが押し寄せてきてもよさそうなものを。

 同一人物だけが、ラファエルのガードを透過している。
 私に対して、害を与えない存在だと判断されたから?
 それは、一体何を意味しているの?
 もしかして、天使だけじゃなくて、人間の男性とつきあうのもありとか?

 あぁ、なぜ、こんなに相手が愛しいの?
 もしかして、私、この人に恋している?
 そんな、メチャクチャな…。

 でも、もし彼が、私のブログの常連さんなら…。
 嬉しいかも…。
 いつも励ましてもらっていて、すごく好きだったんだ。
 毎日、コメントが来るのを楽しみにしていて…。

 彼はヘミシンクの知覚まだ何もないって言っていたけど。
 きっと、相手は無自覚で、意識を飛ばしていることもあり得るし…。
 過去生でも同じ師匠の元で修行した仲間だった訳だし。
 さっきの言葉と符号するような…。
  
 でもでも、確認する方法もないし。
 すべて私の思い込みかもしれないし…。
 
 あぁ、一体どうすればいいの…。
 眠れない…。)


そうして、私はベッドの中で転々として、朝を迎えます。
この日は待ちに待った、雲黒斎さんと、とみなが夢駆さんのコラボトークライブの日でした。

私は寝不足の頭と体を抱えて、新幹線に乗り込み、台風が接近しつつある大阪入りを果たしたのです。



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