〜しんじゅ☆♪からのお知らせ〜
実は、この夜明け前シリーズを書き始めた当初から悩んでいた事がありました。
これから記事にしていく夜明け前26では非常に過激な表現をする予定です。
当然、未成年の方や、楽しい記事を期待されている方にはお見せすることができません。
ここの部分をざっくりと削って、事実だけを羅列しようかとも考えていましたが。
それでは、私の知覚を全て公開するという主義に反しますし。
事前にヘミシンクの友人に体験を話したところ。
そこまでの体験をしたならば、公開した方がいいのではないか?とのアドバイスを受けて。
結局公開することにいたしました。
…本当に、愉快な話ではありませんから。
未成年、女性、感受性が鋭く繊細な方。
そして、体調や精神状態が優れない方は読み飛ばしていただきたいと思います。
過激なシーンが終わりましたら、概要をざっくり説明させていただきますので、ご安心ください。
あなたが心を痛めるのを私は望みません。
嫌な予感がする方は、次回の記事は読み飛ばしてください。
各自、自己判断でお願いします。
久しぶりの休日。
日曜の昼下がりに、私は自宅で体を休めていました。
そして、ルシフェルさんに会いに行こうと決意します。
自分の過去生の記憶、感情を思い出し、ミカエルさんと激しく衝突した私でしたが。
その後、すっかり仲良くなり、平和ボケした毎日を送っていましたから。
震災で苦労している人たちも大勢いるというのに、自分達だけ、幸せで申し訳ない、という後ろめたさがどこかにありました。
精神を統一し、リバルを何重にも、それこそ10個位重ねる勢いで体の回りに張り巡らします。
以前、ルシフェルさんのいる空間に投げ出された時、一秒だって居たくない、と感じたところでしたから。
自分の身を守るための強力な結界を張り巡らすイメージです。
そうして、意識を地下の世界へと向け。
砂漠の谷間にそびえたつ、巨大な迷宮を含む、魔王の宮殿前へと意識が飛び立ちます。
足元まで伸びた、長いピンク色の髪をたなびかせながら、背中の16枚の翼を使って夜の砂漠をゆっくり降下していき。
暗がりのなか、宮殿の門前に降り立ちます。
私「開門を願う。緑の姫君が会いに来た。」
すると、何処からともなく、金属製のヤジリがついた、矢が何本か私めがけて飛んできます。
それらは、私の体に到達することなく、地面へ落下しました。
リバルに防がれたからです。
私「やはり、そうくるか…。
では、勝手に邪魔させてもらう。」
胸の前で拍手を打ちます。
パンッ!
私「コンセントレーション!サイコメトリー!」
私は一気に集中力を高め、ルシフェルさんの気配を探ります。
今回は迷宮を飛び越えて、一気に大広間前へ意識体を瞬間移動させます。
私は黒や灰色のマーブル模様の石造りでできた空間へと現れます。
巨大な柱が天井を支え、荘厳な雰囲気がありつつも、マガマガしい空間です。
私はフワリと床に着地すると、そのまま正面を向いて、玉座へ腰掛けているルシフェルさんめがけて歩いていきます。
すると、その空間の隅からザワザワと何者かの気配がします。
私が目を凝らして声のする方を見ると、黒いモヤのような、煙のようなものが蠢いて見えるだけです。
魔「何だ!いきなり現れたぞ!」
魔「これは…。なんて異様な姿だ…。」
魔「この魂の色。
この輝き。
これはあの方に連なる者…。
これは、もしや、緑の姫君か!?」
魔「緑の姫君だと!?コレがあの人間か?」
魔「いや、人間というよりはむしろ…。」
声色は驚きと共に、羨望に近い感情が混じっているようでした。
私がいくら目を凝らしても、黒い影が陽炎のように揺らめくだけです。
どうやら次元が異なり過ぎて、自分には知覚できないらしい、と踏んで視認するのをあきらめます。
声を無視して、つかつかと玉座へ向って歩を進めます。
ルシフェルさんは黒を基調とした華麗なローブを身にまとい。
長い白銀のストレートヘアーがその体を包み込むように流れています。
完璧に整った容貌にはごく薄い、マスカット・グリーンの瞳が納まっており。
それは暗闇に光る宝石のような美しさです。
彼はけだるそうに、足を組み、玉座の肘宛に頬杖をついたまま、私を見下ろしています。
私「ルシフェル。あなたに話がある。
勝手に邪魔させてもらった。」
ル「…またお前か、緑の姫君。
その姿…。
変化したか。
緑の姫君、というよりは、大天使メタトロン候補殿、と呼んだ方かよかったか?」
私「今日は殴りこみではなく。
真剣な話があって来たの。」
魔「やはり緑の姫君か!」
魔「メタトロン候補だと?」
魔「まさか!?」
と、背後でどよめきが起こります。
ル「また、随分と急なお出ましだな?
大天使長候補殿…。」
私「からかわないで。
あなたとはきちんと話し合いたかったの。」
私は構わず彼の元へと近づき、玉座近くの階段へと歩を進めます。
魔「この方を差し置いて、大天使長だと!」
魔「この方になんて口の聞きようだ!」
魔「引きずり降ろせ!」
ル「…お前達は下がっていろ。」
背後で息を呑む気配が伝わりましたが、数秒後、結局彼らの気配がスッと消えました。
背後を振り返ると、暗い大広間が広がるだけで、何も見えません。
どうやら、全員退去したようでした。
再び正面を向いて、私は、無表情なルシフェルさんのすぐ側に佇みます。
私「ありがとう。
今日、会いに来たのは他でもない。
私と統合して欲しい。」
ル「お前が、私と、統合?」
私「そう。
私と貴方は同一の魂を持っているはず。
私はこの星を守りたい。
一緒に平和を守りましょう。」
ル「お前と一緒になる?」
私「そう。
今、統合の時代に入ったと…。
私と一緒になりましょう。」
…そう、言いながらも、私自身、彼と統合するというのが、何を意味しているのか分かっていませんでした。
ただ、彼と一緒になれば、力が増して。
きっとこの世界の役に立つに違いないと踏んでいただけでした。
そして、この期に及んで、私は初めて不安になりました。
二人の魂が統合するという事は、私が消えてしまうのではないのかと…。
初めて怖いと感じましたが、私はその感情を押し込めて、きっと消えるのは彼の方だと根拠もなく思い込みました。
私「さあ、一つになりましょう…。」
ル「私を誘っているのか?」
私「クス。何を言ってるんですか?
私はあなたに肉親の情を感じています。
兄の様に、父の様に…。
男女の仲になる気はありませんよ?」
私は微笑んで彼に両手を広げました。
彼は立ち上がって、私の顔をじっと見つめていました。
その表情から、彼が何を考えているのか、何を感じているのかは何も読み取れませんでした。
ル「緑の姫君。
美しいな…。
大天使長になるのか…。」
私「クス。
何を言ってるんです。
あなたも大層美しいですよ。
あなたは私の旦那様のお兄さんですからね。
私はあなたの家族です。
仲良くしましょう。」
私は笑いながら彼の胸元に頭をもたれさせました。
子供の頃から見知っている彼です。
私にとって、絶対的な美貌を持つ彼は憧れの存在で。
私を見守っている、ヒーローだと勝手に思い込んでいたのです。
ル「………。」
ルシフェルさんは私の顎を片手で持ち上げて、じっと私の顔を覗き込み何かを思案している様子でした。
私「?」
ル「私と、統合すると言ったが…。
お前は私が恐ろしくないのか?」
私「何を言ってるんです。
さっき言ったでしょう?
家族だと。
あなたが好きですよ。」
そう言って、私は彼を抱きしめました。
彼の体格はまったくミカエルさんと同じなので、やっぱり双子だなぁ〜。
ルシフェルさん、だるそうに座っていたけれど、姿勢いいなぁってのん気に感心していました。
ル「…誘っているのか?」
私「何を冗談を言って!
私はもう、あなたの家族ですよ。」
再び私の顎を持ち上げて、顔を自分の方に向ける彼に対して、私は微笑み。
そうして、再び彼を抱きしめたのでした。
ル「………。」
彼が黙ってじっとしていたので。
私はふと、彼が何を思っているのだろう、と考え。
そっと、彼の胸に自分の頬を押し当てて、彼の胸中を察しようとしました。
その時感じたのは、たいへんな虚無感。
彼の胸の内は空っぽでした。
(どれほど長い間、孤独を感じたら、これほどの虚無感を抱くことになるんだろう…。
これほどの虚無感を抱きながら、普通に話をしていられる。
強靭な精神力の持ち主だな…。
それにしても、なんて…。
なんて無味乾燥なんだ。
あまりにもミカエルさんやラファエルさんと違う。
…寂しいんだな。
どうしたら、彼を…。)
ル「緑の姫君、抱かせろ。」
私「いいですよ。」
