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夜明け前51

雲黒斎さんととみなが夢駆さんのトークライブが終わり、スタッフの方達と会場側のお好み焼き屋さんで懇親会が催され、そこに参加させていただきました。

幹事をして下さった、苺企画のMさんのご好意で、夢駆さんと同じテーブルに同席させていただきました。

懇親会の参加者は全員で16名で、スタッフさんと講演者のお二人に私が一人追加で参加させていただく格好です。

講演会も終わった緊張感の緩みと疲労で、頭がボーっとした状態で参加します。

スタッフの方々は、雲黒斎さんつながり、というか、安部敏郎さんの瞑想会つながりのボランティアの方々で、ヘミシンク自体はあまり詳しくない様子です。

スタッフの半数がへミシンカーだと思い込んでいた私にとっては意外でした。

打ち上げという割に、みなさん落ち着いて静かに談笑を楽しむ感じで、まるで水の中にたゆたうような、一種独特の静謐感というか、ちょっと浮世離れした雰囲気があります。

しかもヘミシンクのお話はしていない感じで、よけいに声がかけづらく、私はひたすら緊張しています。

目の前のムンクさんは「とりあえず、ビール!」と注文し、乾杯のあいさつの後、美味しそうに喉を鳴らしています。

ム「くぅ〜っ!講演会の後の、カラッカラの喉にくる、ビールの旨いこと!
  最高だねっ!!
  もう、これが楽しみで、やってるみたいなもんだよ!
  もう一杯!」

苺「あ、ムンクさん、早っ!さ、どうぞ、お疲れ様です。」

と、Mさんにビールをグラスに注いでもらってウキウキと飲み干しています。

(あ…お酒控えるように伝えてって言われたけど、こんなに楽しそうに飲んでちゃ、言い出しづらいな…。
 ビールぐらいは、しょうがないよね…。)

ひどい人見知りの私は近くの人に話しかける努力もせず、失礼ながらも目の前のお料理をもそもそと食べ続けます。

すると、目の前のムンクさんが瞳を輝かせて、興味津々な感じで私に質問をして来ます。


ム「天使とのHの時間3時間って行きっぱなしなの?」(←注:フォーカスエリアでの稼働時間を質問しています。)

♪ビシーッ!♪(←私の脳内効果音)

キムチに箸を伸ばしかけていた私の手が止まり、全身がフリーズします。

私「…。
  え、あ、はい。そうですね…。」

ム「そうか〜、F100で3時間持続して居られるのか。スゴイな。」

苺「うふふ。しんじゅ☆♪さんのブログ、素敵よね。
  天使とのラブロマンスも好き!」

私「あ、どうもありがとうございます…。」

ム「で、Hの間ずっとオル○スムスなの?」

♪ビシーッ!♪

私「…。
  え、あ、はい。そうですね。(多分)」

苺「へぇ〜そうなんだ。」

ム「やっぱりそうか。なるほど。」

私「…。」

ス「え〜?何々?」

ム「あ、この人、ヘミシンクで天使とセックスしてんの。スゴイよ。」

苺「うぅん、素敵よ〜。天使との恋愛なんて!」

私「…。」

ム「しんじゅ☆♪さん、緊張しぃだね〜。僕もそうだったから分かるけど!ま、くつろいでね。」

なんだかんだとそのうちムンクさんがいかにして阪神タイガーズファンになったかの長いお話しになり。
ムンクさんもどんどんビールを飲み干していき、私も少しづつ緊張が解けてくると。

ム「Mさん、僕、日本酒が飲みたいから。皆より多く参加費払うから、これ、頼んでいい?」
とメニューを片手に幹事のMさんに相談しています。

(あ、日本酒を頼み始めた…。
 でも、ちょっと位は仕方ないか…。どこで伝えよう…。)
と、内心ハラハラしていたのですが。

ム「僕は新潟の人間だからね。新潟のお酒は水みたいなものだから。
  すいすい飲めちゃう。
  おいしいなぁ〜。」

と、2本目の日本酒を片手にムンクさんがご機嫌に呑んでいます。

私の経験上、こういう発言をする輩(しかも阪神ファン(←偏見))に酒を控えろと言っても無駄だと判断し、マイミクさんに心の中で約束は果たせそうもない、ごめんね、とつぶやきます。

ス「ねぇねぇ、ムンクさん、天使って両性なの?それとも中性?」

ム「どちらでもあるね。
  自分が男性なら、天使が女性になるし、自分が女性なら天使が男性の姿で認識されるよ。」

ス「じゃあ、天使に性別はないんだ〜。」

ム「受け取る人間次第だよ。
  そうそう、しんじゅ☆♪さんがブログ始めたくらいかな。
  やたら、僕の周りに天使が現れてさ。
  仕事してると、背後とか、窓辺に佇んで、じっと僕を見ているだけなの。
  僕も忙しいから、天使がいるなとは思ったけど特にコンタクトをとらなかったんだけど。
  ミカエルとラファエルだね。
  そしたら、2月にしんじゅ☆♪さんから、チョコと手紙を受け取って。
  あなたのブログを読んだら、分かったよ。
  そういう事かって。」

(↑注:ムンクさんだけでなく、実際に会う事になったへミシンカーさんから時々言われます。)

ス「えぇ〜!じゃ、ムンクさんにはミカエルが女天使に見えたんだ〜。」

ム「ん、最初は中性的な感じだったけど。
  しんじゅ☆♪さんのブログを読んだら、ミカエルを男性としか見えなくなってね。
  彼にも、もう自分を男性としてしか認識できないだろう?と言われたよ。」

ス「えぇ〜?ミカエルってやっぱりすごい美形なの?」

ム「美形だけど。男だからイチャイチャしたいとは思わないよ(笑)
  僕はね、しんじゅ☆♪さん、勇気あるなぁって思って。」

私「え。」

ム「天使との性愛とか、堂々と書いているでしょう?
  あぁいう事、なかなか書けないよ。女性は特に。
  普通は誤解とか、偏見とか恐れる。糾弾されかねないでしょう?

  それに、天使が出てくる以前のお話。
  僕感動したよ。

  傷ついても、どんな時もガイドが側に居て人間を見守って愛している。
  しんじゅ☆♪さんのブログを読むと、それが、他の人にもよく分かるよ。
  自分では絶望だと思っていても、実は愛されているって感じられる。
  ヘミシンクを始めようって人の背中を押してくれる。
  心が傷ついた人の希望になるよ。

  それを伝えるために、わざわざ自らの傷をさらしている。
  女の人なのに。」

私「そんな…。」

ム「なかなかできる事じゃない。
  しんじゅ☆♪さんのブログを読んだ時、ヘミシンク界に新しい風が吹いたなと思ったよ。
  僕も仲間ができて嬉しい。
  それが言いたくて、今日は懇親会に誘ったんだよ。」

私は嬉しくてうつむいて、もじもじしてしまいます。

ム「いや、しかし、実物はおとなしい女性だね。
  ブログだとあんなに大胆なのに。」

苺「ほんとね!私もどんな女性か興味津々だったけど。
  こんな人があんなロマンティックなブログを書くだなんて、驚きよね〜。うふふ。」

ム「ほら、どんどん食べて食べて。」

私「あ、はい。むぐむぐ。」

ス「ムンクさん、質問。天使とか、ヘミシンクで会えるんですか?」

ム「フォーカス35まで行けば天使に限らず高次の存在に会えるけれど。
  ここまで行ける人は上級者だね。

  初心者はそれ以前に自分のガイドと会えるかどうかもある。
  そのコツを伝えるために僕は講演会をしているんだ。

  たいていの人はそこまで到達せずに、ヘミシンクを偽物呼ばわりして諦めてしまう。
  信じることができないんだ。
  まずはモチベーションを持続させて、根気よく続ける必要がある。」

ス「瞑想と一緒ですね。続けることに価値がある。」

ム「ヘミシンクも瞑想のツールだけどね。
  CD分のお金を出せば、長年修行した高僧と同じだけの脳の状態に持っていける、優れたリラックスツールなんだけど。
  まだまだ胡散臭いと偏見が強い。
  
  だけど実際に体験した人のブログを読むと、その素晴らしさが伝わる。
  しんじゅ☆♪さんはヘミシンクの喧伝に一役買っているよ。」

私「でも、私ヘミシンクで特に工夫も苦労もせずに体験しちゃって。
  ムンクさんみたいに理論的に説明もしていませんから。
  説得力がないというか。」

ム「あなたは特別なの。
  苦労人でしょ?あなたは。
  あなたの生き様が説得力があるの。
  ヘミシンクする以前にもう、修行しているようなものだから。」

苺「そうよ〜。
  すごい苦労人でしょ、しんじゅ☆♪さん。
  特別でちょうどいいわよ。胸を張って!」

私「…ありがとうございます。」

そんなこんなで、席替えがあったりして、懇親会が和やかに進んでいきます。

今度は黒斎さんが私の目の前の席に座り、笑顔で爽やかに挨拶をしてくれます。

黒「はじめまして。今日、ムンクさんからしんじゅ☆♪さんの事を聞きました。」

うわ〜、生黒斎さんだ!ファンだと伝えなければ!と焦って自分がどうやって黒斎さんのブログを知ったかなどを黒斎さんに伝えます。

黒「記憶障害になったんだって?
  それは一種のPTSDだよ。
  ストレスによってつらい事だけでなく他の事でも覚えていられなくなったんだよ。」

私「あぁ、なるほど…。 
  あ、そういえば、今日の講演会で印象に残ったお話がですね。
  生まれたての赤ちゃんが、母親と意思疎通がかなわなくてショックを受けるってお話。
  そうだ〜って思い出しましたよ。
  私もショック受けてました!」

黒「へぇ。ソースから切り離されて一番最初の試練だよね。
  それが印象に残ったんだ。
  講演を聞いてくれた人の生の声が聞けて僕も嬉しいです。
  
  そうだ、ムンクさんから、しんじゅ☆♪さんがすごいヘミシンクの能力の高い人だって聞きました。
  天使とのHも体験しているとか。

  で、3時間のHの間はずっとオル○スムスなの?」

♪ビシーッ!♪(←私の脳内効果音)

私「…。
  え、あ、はい。そうですね…。」

黒「それは毎回?それとも最初の一回だけ?」

私「(最初の頃はそうでもなかったけど)毎回ですね。」

黒「そうか、一回だけじゃないんだ…。」

苺「えぇ〜?黒斎さんもそういうの興味あるんだ〜?」

黒「いや、僕や阿部さんだと、一度きりだけの体験だから。」

苺「あぁ、『目覚めの時』ね。」

黒「そう、それとヘミシンクで得られるエクスタシーが同一のものか興味があったんだ。
  ふ〜ん、そうか、何度もあるのか…。」

憧れの黒斎さんに目の前でアダルトな単語を連発されて、内心目を回していますが、必死で平静を装いつつ、飲み食いを続ける私。

黒「そうだ、しんじゅ☆♪さんには、雲さんがどんな格好に見えているの?」

私「中華風の仙人みたいな格好をしていますよ。
  おでこが出てて、長い口髭を生やしていて。
  灰色のぼろい着物をだらっと着て笑ってます。
  ひょうひょうとしたおじいさんです。」

黒「中国の仙人みたく見えるんだ!」

私「そうです、中国の仙人ていうか、七福神みたいな感じ。
  私は禄仙人と呼んでますけど。
  あ、そういえば、阿部さんみたいな事言ってました。」

黒「阿部さんみたいな!?それ、すごく面白いな〜。」

そんな感じで、少し話していると、他の人が黒斎さんと話し始めます。
そうして、またまた席替えがあり、私が別のテーブルに移ると夢駆さんと近い席になりました。

私「あの、そういえば、私、ムンクさんにお礼とお詫びが言いたくて。
  自分のブログをたくさんの人に読んでもらいたくて、ムンクさんを利用させてもらっていました。
  ごめんなさい。」

ム「謝らなくていいよ。
  あなたはそんな風に言うけどね。
  僕も編集の仕事をしている人間だから。
  文章を読めば、それが真実か、そうでないかの大体の判断はつくつもりだよ。
  しんじゅ☆♪さんの文章からは、本当に体験した事だという迫力が伝わってくる。

  僕は本当にあなたのブログはいいと思ったから、自分のブログで紹介したんだよ。」

私「そんな…そう言って頂けてありがたいです。」

ム「いや、謙遜しないで。
  内容もすごいけれど、あなたの文章は読みやすくて面白いよ。
  しんじゅ☆♪さん、コバルト文庫を意識してるよね?」

私「え?コバルト?(特に意識してなかったけど…。)そうかも…。」

ム「あ、そうなの?
  少女時代の話、面白いよね。てっきりそれを狙ってるのかと。」

ス「え?何々?小説の話?」

ム「いや、この人、ヘミシンクのブログ書いてんの!
  すごく面白くてさ〜。
  女の人なのに、アダルトな事書いてるし!

  夜中に顔赤くして自分のパンツ石鹸で洗いながら、思春期の男の子かって自分で突っ込み入れてるし!」

ス「ヘミシンクのブログでパンツ!?」

ス「いや、エロくて最高だよ!
  こんなおとなしい女の人が書いてるとはとても思えなくって!
  実際、しんじゅ☆♪さんのブログ読んで、女神とHしたいってヘミシンク始めた男、絶対大勢いると思うっ!」

私「え?」

ス「え?いったいブログに何書いてるの?」

私「えぇ!?」

ム「いやいや、この人の実体験だけど。
  エロあり、笑いあり、涙ありで、スゴイよ〜。

  この人、自分の子供の頃の虐待の体験を泣きながら記事にしてるの。
  それも、何日も泣きながら必死で記事にしてさ。
  普通、そんな事できないよね〜。

  子供時代も健気でさ〜。
  僕、泣いちゃったもん。
  ハンカチ必須。」

ス「そうなんだ〜。ちょっと想像がつかないけど、なんていうタイトルのブログなの?」

私「あ、『ヘミシンクとゆるゆる日記』といいます。FC2でやってます。」

イ「え!?ゆるゆる日記の作者!?え、それじゃあなたがしんじゅ☆♪さん!?」

私「え、あ、はい。そうです…。(あ、ヘミシンクやる人、他にもいたんだ…。)」

イ「えっ!普通!」

私「え?普通?」

イ「いや、ブログだと。
  なんていうか、牛乳瓶のビン底メガネをかけた腐女子かと…。
  驚いた!」

私「え…、あ、まぁ、腐女子ですけど…。」

ム「俺もそう思った!驚いたよな!」

ムンクさんは笑いながら、インファムさんの肩をポンと叩きます。

私「え?」

私は目の前のムンクさんとインファムさんを交互に視線を動かしてがっかりします。

(某美人女優に似ていると言われたことがあるとか気にしていたのは、つまり、私の空回り…。
 そうだよね、よく考えたら、ムンクさんみたいに忙しい人がコメント欄まで目を通さないか。
 だから、ムンクさん、私を見た時、びっくりしてたんだ…。)

イ「え、あ、普通ってのは、悪い意味でなくて。なんか意外で。
  あぁ、もう、お酒もまわってるし、こんな終わりがけで分かるとは。
  残念です。ほんとうまく言えなくてごめんなさい。」

私「いやいや、いいですよ。普通ですから。」

そんなこんなで、懇親会もお開きとなりました。

皆で連れ立って、雨の中傘をさして、駅まで歩いて行きます。

イ「しんじゅ☆♪さんが、普通の人で安心しました。
  ホント、あなたのブログ、情熱的でいいと思います。
  どんな人が書いているんだろうと思っていたら、普通の人で。
  すごくホッとしたというか、なんていうか…。
  ブログ頑張ってください。応援してます。」

とインファムさんだけでなく、他の方にも握手してもらいました。


これが、私のヘミシンク関係で大勢の人前に出た初めての体験でした。



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